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Piece with gaps for each other:ニューヨーク公演レビュー

先週のNYでの公演レビュー記事がNYTimesに掲載されました。
https://www.nytimes.com/2017/04/04/arts/dance/anna-teresa-de-keersmaeker-museum-of-modern-art-work-travail-arbeid.html
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photo: Brian Rogers
同じ週にMoMAで行われたRosasのメンバーたちによる公演とともにレビューが書かれています。自分たちの作品は「日常的な素材で、マジカルな時間・空間を作る」という方法論で作った側面があり、記事も「日常性とダンス」という枠組みで3つの作品をレビューしています。全体的に描写的な書き方ですが、作品自体に対して”Thoughtful in its looseness”という表現とか、西村未奈ちゃんに対しては”bewitching(うっとりとさせる)”と書かれていて好意的なのかな。
NYTimesが実験的・前衛的な作品のレビューを載せることが最近減ったそうで、その理由は「WEBでのアクセス数が他の記事より少ないから」とのことorz…是非皆さんクリックをしてサポートしていただければ!


今週火曜日に帰国して水曜日から新学期で仕事をしています。公演のチケットは1週間前に完売、来場者・関係者からも好意的なフィードバックをもらい、出演者も納得の仕上がりで達成感のあるものになりました。
僕+Ursula+Martinの3人をコアに、今回はNYを拠点にするアーティスト4名(ダンサー、振り付け、照明、美術)をゲストに、昨年9月の鎌倉公演でもルートカルチャーと縁深いダンサー3名をゲストに迎えたことで、3人によるコラボレーションというよりは、3カ国のアーティストコミュニティが交流するプロジェクトに発展しつつあることに手応えを感じています。
次回公演は来年メキシコで、日本とNYから、それぞれアーティストが数名ずつ参加して、さらにメキシコ&ブラジルのアーティストも参加するような形でやりたいと思っています。手間だけどやりがいのあるプロジェクトで、今回の作品に限らず「複数都市間のアーティストコミュニティの交流」という枠組を発展させられたらな、と思っています。
NYTimesのレビューで”Kohji Setoh’s rhythmically churning score”と端的に表現された音の方は、「日常的な素材で、マジカルな時間・空間を作る」という方法論に即して、その場で録音しながら作っていきました。GENELECのスピーカーを8本つかって、ダイナミクスとキレのある音像が作れて収穫大でした。GENELECの8本使いは今後もチャレンジしたいです。今夏のフランスのプロジェクトも借りる方向で交渉してみようかと。
メディアでは上記のレビューがNYTimesに出たほか、紹介記事がNYTimesとThe NewYorkerにでました。NYTimesのほうは紹介の仕方にやや難あり、The NewYorkerのほうが短いけど的を得ている感じがします。
The New Yorkerの紹介記事
http://www.newyorker.com/goings-on-about-town/dance/ursula-eagly-2
NYTimesの紹介記事(2つ目)
https://www.nytimes.com/2017/03/23/arts/dance/dance-in-nyc-this-week.html
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