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『時間旅行展』 in 渋谷

%E7%84%A1%E9%9F%BF%E7%A9%BA%E9%96%93.00002.jpg2003年に日本科学未来館で企画された『時間旅行展』は、今も国内外を旅しつづけていて、今月から渋谷に来ていることを企画者の内田まほろちゃんから連絡を貰いました。この展覧会では3つの展示に携わったのですが中でも人気の《無響空間》を、いま渋谷で体験して頂けます。


簡単に言うと、ロッキング・チェア風の無響室のなかでの時間の経過を感じてもらう、というそれだけのものですが、ジョン・ケージの無響室のエピソード(無響室に入っても音は聴こえ続ける)、あと作家・埴谷雄高が戦時中共産党員として投獄されていた際、目をつぶったときに知覚される視覚ノイズ(?)を楽しんでいたので全く退屈しかなったというエピソードを思い出しながらこんなコンセプト文を寄せました。

私たちは日頃、無意識のうちに視覚や聴覚からのさまざまな影響を受けています。外界からの物音、目に入る物の動きはそれぞれのリズムをもち、それらが織りなすポリリズムの影響を受けながら、人は自分のリズム=時の流れのなかで生活しています。無響室は、私たちを多くの外部刺激から遮断します。自然界にはありえない沈黙と暗黒。しかし、無響室にあっても沈黙は訪れません。観客は自らの循環器系の脈動と神経末梢の放つノイズを聴き、そして、暗黒が極めて豊穣な色彩に満ちていることを発見するでしょう。普段の時間の流れからしばし隔絶され、自らの放つ音響と色彩に満たされた時間の流れを体験してください。


みなさんも是非、渋谷で体験してみてください。僕も久しぶりに作品に会いに行くつもりです。他の展示も岩井俊雄さん、クワクボリョウタさん、石黒猛さんらが関わっていて、面白いですよ。展示は3月20日まで。
会場&詳細:渋谷区こども科学センター・ハチラボ
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/edu/bunka/hachirabo.html