ABOUT

2020年、春。私たち人間の暮らしは一変しました。世界中で外出や移動が難しくなり、家に閉じこもる日々。でも遠くに出かけるのをやめてみたら、同じまちで暮らす人たちのことを、もっと知りたくなりました。

《隣人に聞いてみたい23の質問》は、普段は挨拶を交わすだけのご近所さんや、よく知っているつもりの親しい友人、毎日を共に暮らす家族やパートナーに「ちょっと聞いてみたい、でも聞いたことのない」質問をするプロジェクトです。企画者たちの拠点が鎌倉なので、鎌倉にちなんだ質問もあります。ですが、まちの名前さえ差し替えれば、世界中どのまちの人にも使ってもらえる質問集となっています。

インタビューへの協力を承諾した「隣人たち」は、23枚の質問カードを伏せて3枚選び、カメラの前でひとつずつ答えていきます。質問を投げかけるのも同じまちで暮らす「隣人」です。答えを推敲する時間も、リハーサルもありません。その日、その場で生まれた即興的でフレッシュな反応を通じて、(もしかしたら本人も気づいていない)その人となりの奥行きや手触りを少しでも掬い取りたい、と思っているからです。

隣人たちのインタビュー映像は順次、インターネット上やSNSに掲載されます。ですが、この映像プロジェクトは最終的に、撮りためたインタビュー映像を編集し一本の映像作品として上映することを目指しています。いつか出演した「隣人たち」が一堂に介し、共にひとつの映像を見て、再会や初対面を祝い合う日が、このプロジェクトのゴールです(※)。

現時点では1年後、2021年七夕に開催を予定していますが、新型コロナウイルス感染症の最新情勢と地域社会・環境への影響を考慮し、延期する可能性があります。