VISION
「プレシャスプラスチック鎌倉」は、地域で出たプラスチックゴミを地域の中でクリエイティブに再生し、新しい循環型社会を目指すプロジェクトです。オープンソース※で世界中のコミュニティと協働しながら進めていきます。
2018年夏、鎌倉・由比ヶ浜に漂着したシロナガスクジラの赤ちゃんのお腹の中からプラスチックごみが出てきたというニュースに、私たちは大きなショックを受けました。
地球を取り巻く環境汚染や資源の枯渇といった様々な問題は、どこか遠くの地で起きている事ではなく、すでに私たちの日常の中にあるのだということに改めて気づかされた出来事でした。
プレシャスプラスチック鎌倉は、次々と必要なものを新たにつくって購入し(Product In)、不要になったら廃棄する(Trash Out)というライフスタイルへの危機意識を抱いているときに、オランダ発の「プレシャス・プラスチック・プロジェクト」に触発されてスタートしたプロジェクトです。
地域で回収したプラスチックごみを、地域のクリエイターの創意を活かし、プレシャス・プラスチック・マシーンを用いて地域で使うプロダクトにアップサイクルします。
プラスチックごみを素材と捉え、3Dプリンターなどのテクノロジーを活用し再生することで、新しい循環型社会の実現を目指して活動していきます。
また、ヨーロッパの規格で作られたプレシャス・プラスチック・マシーンを、日本の規格で作り直し、その制作方法を公開することで、鎌倉以外の地域でも、同様の動きが起こることを期待します。
プレシャスプラスチックとは?
2013年にオランダのデザイナーDave Hakkens氏が立ち上げたオープンソースプロジェクト。誰でも簡単にプラスチックをリサイクルできる機械の作り方や設計図、データなどの情報がオンラインで無料公開され、世界中で広がりをみせています。これまで、自分たちの手でなかなかリサイクル出来なかった素材へのチャレンジでもあります。
Team
鎌倉を拠点に活動する、個性の異なる3つの組織による合同チームで運営しています
2011年に「ファブラボつくば」と同時に日本で初めて開設されたファブラボ。3Dプリンターやレーザーカッターなど、多様な工作機械を備えた実験的な市民工房。2018年に鎌倉市が日本で初めて行った「ファブシティ宣言」における中核を担う組織であり、本プロジェクトでは、主に機械づくりや改良などの技術提供、オープンソースなナレッジ共有などを担う。
2006年に鎌倉で発足したクリエイティブ・チーム。地域に根ざした文化的交流の場づくりを目指し、寺社仏閣をはじめとした鎌倉の歴史的建築物を舞台にしたフェスティバルや公演を行っている。2018年に主宰した「海のアカデミア2018」ではプレシャスプラスチックマシーン鎌倉一号機のお披露目を行った。本プロジェクトでは、地域のクリエイターたちとの協業などを進める。
2016年に鎌倉でスタートした地域と地域をつなぐインター・ローカルプロジェクト。タブロイドの発行やイベント、商品開発等を通じ、鎌倉と様々な地域との交流を促し、地域課題の解決や多様性あるコミュニティづくりに貢献することを目指している。本プロジェクトでは、他地域との連携なども見据えた発信や、地域内でのイベント企画などを行う。
Partner
主に鎌倉を拠点とする多様な企業や団体、個人に賛同・協力いただいています
History
ファブシティ※の取り組みの一環として活動開始
鎌倉における2号機「シュレッダー」、3号機「エクストリュージョン・マシン」が完成