フル草津 @ 逗子さざなみホール 191228

 12/28(土)に「フル草津」として、フルクサスとその周辺の作品&オリジナル作品を上演します。今回はスティーブ・ライヒ《振り子の音楽》(1968)、小杉武久《MICRO 1》(1961)を、オリジナル作品とともに上演予定です。
 なぜ今フルクサスなのか。個人的には2012年にジョン・ケージ生誕100年記念で『Music and Mushroom:「音楽」のとなりにあるもの』を企画した際に、ケージの作品だけでなく、リゲティ《100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック》や塩見允枝子《Falling Event》などフルクサス関係の作品も上演しました。
http://setoh.com/2012/10/100music_and_mushroom.html
 2018年のNYでのパフォーマンスの会場が、フルクサスの中心人物ジョージ・マチューナスがリノベーションし当時フルクサスのアーティストたちの溜まり場となっていたソーホーのロフトで、同じビルにかつて住んでいたナム・ジュン・パイクへのオマージュ的なネタをやりました。同年、芦屋市美術館で開催された小杉武久「音楽のピクニック」展もとても興味深かった。
 そんな個人的な経緯もあり、フルクサスにじわじわとハマっていくなかで、今年5月に三浦さんからの誘いで「フル草津」の初公演を行ったところ、フルクサスを知らない若者や子供も含めて予想以上に好評だったこともあり、フルクサスの試みは古びずインスピレーションを与えてくれることを実感しました。
 僕にとってフルクサスが興味深いのは ①訓練された身体や技術よりも、ユーモアや勇気のほうが重要 ②「イヴェント・スコア」と呼ばれる、言葉で書かれた指示に基づいた身体的行為を通じて、ある場所・時間に作品的なものが立ち上がる ③既存のジャンルや、観客・演者、プロ・アマのような「境界」が壊す意思 といったあたりで、「フル草津」では誰でもできるような単純な行為から立ち上がる原始的な現象を通じて、それぞれの視点からいろんな物語が作られていくことを大事にしたいなと思っています。

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他の出演者は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを彷彿とさせる轟音が心地よい「ソコシャネル」、学生時代のDJ仲間で今は京都で庭師と音楽活動をしているナカムライタルなど。サウンドシステムはMicrowave Sound System。20年以上まえから一緒に遊んでいた仲間と、湘南界隈の新しい仲間が交わる感じも、とても楽しみです。

2019年12月28日
15:00〜20:30
逗子文化プラザ・さざなみホール
前売 2000円
当日 2500円

■フル草津(三浦秀彦+瀬藤康嗣):
即物的でシンプルな意味や解釈を限定しない「出来事」を奏でるユニット。美術や音楽、詩などの広い領域にまたがる1960年代の芸術運動「フルクサス」の作品を主にモチーフとしている。

■プログラム:
小杉武久《MICRO 1》(1961)
スティーブ・ライヒ《振り子の音楽 Pendulum Music》(1968)
フル草津《WIND MUSIC》《FLOATING PIECE》《WRAP PIECE》《AS SMALL AS POSSIBLE》(2019)

■LIVE
ソコシャネル?
フル草津
クリユラ-モノ+ウラジ

■DJ
ナカムライタル (ミカゲレコード / 苑芸)
Jarry Toshi(El Aguja / JARI)
Fashion Center JARI
Bar:中村