大気の入り江:2019年秋

9月と10月の満月のタイミングに2つの場所で、お茶とリスニング《大気の入り江 Atmosphere / Sound》を開催しました。
9月は、キュレーター四方幸子さんたちの研究プロジェクトOPEN WATERから、東京の水際でやってほしいという依頼があり、東京の水際で月の出が見える場所を探し、荒川河口で初めての野点として開催しました。幸運なことに自分自身生まれてはじめて、地平線から昇る満月を見ることができました。陸と水、川と海、水と空、昼と夜など様々な境界のエッジに立つ場所と時間での、実験的な試みでした(写真1~5枚目 撮影:斎藤彰英/提供:オープン・ウォーター実行委員会)。
10月は台風19号で12日は中止になってしまったのですが、13日は内輪向けに、14日は4回の茶会を催すことができました。場所は大正時代に建てられた和洋折衷建築で、洋風の応接室、三間続きの和室、手入れされた庭を望む廊下が印象的な、横浜・白楽の旧市原重治郎邸。自分にとっては、幼少の頃に住んだ祖父の家の作りを思い出す建築で、いろんな人にとっても古い建物を通じて過去の記憶にアクセスできるような空間だったようで、この場で火・水・石・土・風・光・金属・植物・磁力などを素材として、それらの相互作用によるさまざまな現象や効果を「聴く=感覚を研ぎ澄まして注意を向ける」ということを試みました(写真6~10枚目 撮影:林澄里[tabioto])。
開催にご協力くださった皆様、ゲストとしてお付き合いくださった皆様、そして一緒にこの試みを立ち上げた仲間に感謝です。
今のところ次回は、初の海外でメキシコシティ(4月上旬)での開催予定(!)、また良い季節に湘南〜都内のどこかで開催できればと思っています。